楽しい100時間を貴方に:ゲームプレイレポート2020

前置き

 本記事はTCU-CTRL場外乱闘 Advent Calendar 2020」に寄稿したものとなります

TCU-CTRL場外乱闘 Advent Calendar 2020 - Adventar

 

前回の記事はクロメガ先生の記事でした。

uramega.hatenablog.com

 

僕は絵を描くという行為が致命的に苦手であり、周りが絵を描き始めたのにつられて試しに描いてみたが数日、あるいは2週間足らずで飽きるを繰り返している。

そういったこともあるので、「絵を描く」という行為を、何年も継続できるのは、尊敬できる凄いことだと思っている。いやマジですげえよ。線を書くことすらおぼつかないし顔のパーツの配置とか秒でグッチャグチャになるもん。

僕なんぞの応援は不要かもしれないけれど、頑張ってくださいクロメガ先生。

 

ということで前置きはここまでで本題に入ります。

 

 

本記事に関して

 

コロナで大っぴらに外出が出来なくなり、年末年始暇な時間が増えそうなそこの君!!面白いゲームを紹介するから是非ともやってくれ!!

 

という感じの記事。

僕が今年プレイしたゲーム計24本を、公式サイトで公開されている程度のネタバレと、個人的な感想を踏まえて紹介していきます。

(今年プレイしただけであって必ずしも今年発売というわけではないです、大半は今年か、去年末発売ですが、そこのところご了承ください。)

 

 

①是非やって欲しいヘビータイトル

プレイ時間がかなり多くなりがちだけど、そのぶん物凄く楽しめるソロプレイ用(またはソロプレイメイン)のタイトル。

原神

 

生き別れた兄妹の片割れを探しに、「テイワット」と言われる大陸を、「旅人」として冒険していく、オープンワールドアクション。
トゥーンレンダリングで描かれたカッコカワイイキャラや街並み、見渡すところすべてに足を踏み入れることが出来る広大なフィールド、
そして「あそこには何があるんだろう」という探究心に応えてくれる、お宝や秘密満載のオープンワールドになっている。

海外製のゲームではキャラセリフ翻訳がめちゃくちゃなゲームが少なくないが、メインストーリーに関しては翻訳の違和感は殆どなく、
物語がしっかりと練られているのも◎(サブクエストは少しあったが、それも誤差として割り切れるレベルのモノだった。)

戦闘は4人パーティを組み、キャラをリアルタイムで切り替えながら戦うものとなっている。
キャラ毎に属性と使用する武器のタイプが固定+「弱点属性」という概念がほぼ無いため、キャラの縛りが緩めで、考える楽しみがあるのも良い。

何よりこのゲームのすごいところは、基本プレイが無料であり、スマホ、PC、PS4で楽しめるという点だ。

僕はガチャで収益を稼ぐ構造を全面的に肯定するつもりはない。射幸心を煽るという側面が強いため、嫌悪感を感じるときはある。
原神のガチャは他のゲームと比べて最高レアリティの排出保証がかなり優しめに設定されているものの、基本的な排出率は低いのも事実だ。
コンシューマとして発売し、購入時にお金を払いさえすればゲーム内のすべてのコンテンツを楽しめる保証をしていたほうが健全であるとも思っているし、
類似ゲー(あるいは上記の例)として話題に上がる、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」などのほうが、完成度は高いと言っても過言ではないだろう。

だがそれでも、このクオリティのオープンワールドを、無料で楽しむことが出来るというのは、本当に素晴らしいことだと思っている。
オープンワールド」というジャンルを知らない人が、一定スペックを保有しているPCか、PS4か、最近発売されたスマホのいずれかを持っているだけで、
お金を最初に払うことなく「オープンワールド」というジャンルに足を踏み入れることができるのは、とても素晴らしい。

基本プレイ無料のゲームの比較対象に、今でもフルプライスで売り上げが定期的に伸びている「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」がて挙げられているのは、
それだけ完成度が高いことの裏付けだと僕は思っており、現在実装されている大陸が(公式曰く)7分の2しかないというのに、もう何百時間もプレイしてしまっている。

 

 

基本的にソロがメインのゲームであり、他人と競争する要素が無いので、ガチャで最高レアリティを当てていないと劣等感を感じることもほぼ無い。
PCとスマホはアカウント連携が可能であるため、通勤時間にサブクエストを進めて、家に帰ったらメインクエストをやる、というプレイスタイルも可能だ。
プレイをしていない理由が「ガチャ要素があるから」という理由だけである人は、どうかその忌諱感を捨てて、数時間だけでいいからやって欲しい。

十三機兵防衛圏

13sar.jp

複数の時代を舞台に、13人の主人公が描くSF群像劇。
13人それぞれの物語を追うアドベンチャーパート「追想編」と、人型兵器"機兵"に乗って"怪獣"と戦うバトルパート「崩壊編」、ゲーム中で出てきた情報を纏めて、時系列やキャラ別に纏めて俯瞰が出来るアーカイブパート「究明編」の3つに分かれている。

この記事を書く際にどう書こうかと悩んだが、ネタバレを極力なしに語るのであれば、
「本当に素晴らしいゲームなので、ネタバレを踏まずに1秒でも早くやって欲しい」
の一言に尽きてしまう。それくらいこのゲームはすごい。シナリオ書いた人の執念というか、「よくもまあこんなすげえモン作ったな」感が半端ではない。

公式サイトに掲載されている通常のPVと、「終焉への階段」というPVが物凄くイイ具合に面白さだけ抽出した公式の動画になっているので、これを見て興味が少しでも湧いたらすぐさま買ってプレイしよう。
「真実への鍵」は見ないほうが良い。

本当に素晴らしいゲームなので、これ以上のネタバレを踏まずに1秒でも早くやってください。マジでお願いします。

www.youtube.com

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ペルソナ5 ザ・ロイヤル

p5r.jp

ある事件をきっかけに東京に上京、転校してきた主人公が、またある事件をきっかけにペルソナ(異能)使いとして覚醒。
昼は学園生活、夜はペルソナの力を活かし、「心の怪盗団」のリーダーとして、都会を騒がせる怪盗として暗躍するRPG
2016年という比較的直近の、スマホSNSが浸透しきった都会の高校生の学生生活を軸とした現代ジュブナイルの要素と、
「弱者、あるいは善良だが周りから避けられた、浮いてしまった者が、権力を持った巨悪と立ち向かう」というピカレスクロマンを掛け合わせたストーリーとなっている。
胸糞が悪くなる悪辣な大人たちと、そんな大人に屈せずに進もうとする主人公達が丁寧に描かれており、プレイすればするほど世界に引き込まれていく魅力がある。

また、このゲームの素晴らしいところは、上記のストーリーだけでなく、伏線の撒き方(情報の開示の仕方)だ。

このゲームはまず、とある「オタカラ」を盗むシーンから始まり、そしてそこから間もなく主人公が捕まってしまう。
捕まってしまった主人公は手ひどい取り調べを受け、そこから全ての手口を白状するよう詰められる。
そしてそこから謎の声がどこからか聞こえ・・・時間軸は物語の最初の日、4/9(土)と移る、というのがこのゲーム開始数十分で繰り広げられる。

そこから主人公の学園生活が始まるのだが、この時点で多くのプレイヤーは、「冒頭起きた逮捕劇は何なのか?」という疑問を多かれ少なかれ抱いてしまうだろう。
「それは本当に起きることなのか?」「起きるとしたらいつ起きるのか?」そういったことを考えながら進めていると、その逮捕劇に繋がるように見える情報の欠片があちこちに出てくる。
そして上記のような疑問とは別に、「仮に逮捕劇が起きたとしたら、その先はどうなるのか?」という疑問を抱き始めたら、そこからはその疑問を解消したくなり、プレイする手が止まらなくなるだろう。
その時点で、あなたはもうこのゲームに心を奪われてしまっているはずだ。

 

ゼノブレイド ディフィニティブエディション

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未来を見る力を秘めた剣「モナド」に見定められた主人公が描く、二つの世界の命運を紡いでいくSFファンタジーアクションRPG
過去に発売された「ゼノブレイド」をリマスターし、後日譚を追加したものとなっている。
SF色の強い、機械生命体がベースとなっている世界の「機神界」と、ファンタジー色の強いヒトや動物がベースとなっている世界の「巨神界」の2つの世界が舞台。
冒頭のストーリーは下記で公開されているのでこちらをまず見てほしい。

www.nintendo.co.jp

近未来的なSFの要素と、モンスターや自然といったファンタジーの要素をうまく掛け合わせ、
そこに二つの世界の人種、確執といった背景を盛り込み、思わず魅入ってしまうような世界を描いている。
そしてそんな世界で旅をしている、主人公シュルクを含めた旅の仲間が、旅を通じて心境や境遇がそれぞれ変わっていく様がとても上手く、丁寧に描かれている。
要所要所で挟まれるカットシーンの出来がさらにそれらを彩り、派手にアツく盛り上げてくれる。

僕はゼノブレイド2を先にプレイ1してからプレイしたのだが、「後発作品をやっているが故に楽しめる場面」というのがたくさんあった。
ナンバリングタイトルを逆からやっても楽しめる、上質で稀有なSFファンタジー。骨太なファンタジーを楽しみたい人は是非ともやってみよう。

 

The Last Of Us Part Ⅱ

www.playstation.com

謎のウィルス感染爆発によって荒廃した世界が舞台の、TPSアドベンチャー

「Part Ⅰから5年後、生存者たちのコミュニティに逃げ延びることが出来た主人公は、安らぎと落ち着きを取り戻したかのように思えた。
だが、とある凄惨な事件がそれを無残にも蹂躙してしまう。それをきっかけに、主人公の無慈悲な旅が始まり、凄惨な連鎖が始まる。」
というのが、公式サイトに記載がある冒頭のあらすじだ。

上述のあらすじは何ら嘘偽りが無い。残念なことに何一つ嘘偽りが無い。

このゲームは「人間の生々しさ」を描写することがとても上手い。
極限状態に置かれた人間が正常な判断が出来ず、怒り、泣き、どういう行動を起こすのかをはっきりと描いている。
そしてそれに従った行動の結果、もっと凄惨なことが起こり得るのだということを、無慈悲に容赦なく、これでもかと言わんばかりにストーリーに盛り込んでくる。

このゲームは「優しさと安らぎ」を描写することがとても上手い。
生々しさと凄惨さがあるからこそ、その中で垣間見える人間の優しさや思いやりの感情が、プレイしていると心に染みてくる。
そして、その垣間見える優しさや思いやりの感情によって心が癒えかけてしまうせいで、再び起こる凄惨な物事に何回も心を抉られてしまう。

Part Ⅰをやってない人はそちらからやろう。そしてこれ以上のネタバレを踏まずにPart Ⅱをやろう
絶対に後悔はしない、最高のゲームの一つ。

 

GHOST OF TSUSIMA

www.playstation.com


十三世紀後半、元寇発生時の対馬を題材にした、CV:大塚明夫の「くっ殺せ」的なセリフを聞いて楽しむ和風オープンワールドアクション。
文永(十三世紀後半)、対馬モンゴル帝国(大元)が侵略。対馬軍はモンゴル軍の軍略に惨敗し、対馬は火の海になった。
そんな中、対馬軍の中でたった一人生き延びた武士である境井 仁は、士道に反し、誉れを捨ててでも対馬を守ることを決意する。

作成した企業は日本企業ではないにも関わらず、そんなことは一切気にならないレベルできちんと描かれた美しい日本と、
時代劇をリスペクトした様々な演出やアクション、そしてそんな日本の世界を、海と木々と山が美しい世界を、愛馬と共に駆け巡る爽快感が堪らない。
オープンワールドそのものは広すぎず狭すぎないボリュームとなっているため、「広大なオープンワールドは探索しきる前に飽きる」という人でも手が出しやすいという魅力がある。

日本を題材としたオープンワールドとしてとても良い出来なので、興味があれば是非ともプレイしてみてほしい。

 

Red Dead Redemption 2

www.rockstargames.com

1900年前後のアメリカ、開拓時代が終わりかけたころのとあるギャング達を舞台とした、西部劇オープンワールド

製作会社がグランドセフトオート(GTA)シリーズを手掛けているRockstar Games社であり、西部劇版GTAと言えばわかりやすいだろう。

広大な西部劇感満載のアメリカ大陸を、リボルバーとコートを纏い、馬と共に駆けまわりたい人にはとてもオススメ。主人公がメチャクチャ渋くてカッコいい。マジでカッコいい。

ストーリーは序盤は「何だこれ・・・?」となるかもしれないが、数時間進めればどんどん面白くなるので安心してほしい。

自分でキャラクターを作り、大陸を駆けまわる「レッドデッドオンライン」というタイトルも同梱されており、こちらも面白い。

FF7R

www.jp.square-enix.com

ファイナルファンタジー7のリメイク作品。ターン制バトルから、アクションバトルとなっている。
名作をリメイクした際、駄作となってしまうケースがいくつかあるが、FF7Rに関してはその心配は一切しなくて良い。
これ以上は最早語る必要はない。FFに興味があるなら是非とも買おう。

 

 

 

②是非やって欲しいライトタイトル

①と比べると1プレイが比較的短く済んだり、マイナーだったりするタイトル。ソロ、マルチ様々。

 

ONE STEP FROM EDEN

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謎の場所「エデン」を目指し、立ちふさがるライバルたちを倒しながらダンジョンを進んでいく2Dローグライクアクション。
「バトルチップとナビカスタマイザーのパーツを戦闘ごとに拾いながら戦いまくるロックマンエグゼ」と言えば、エグゼシリーズを知っている人はピンとくるだろうか。

 


高い反射神経が求められる高度な2Dアクションと、毎回違ったデッキ(+キャラ)ビルドを楽しめるリプレイ性がマッチしており、
ゲームオーバーになってももう一度やりたくなってしまう面白さがある。プレイを重ねると使えるカードやキャラが増えていくのもリプレイ性の高さを際立ててくれている。
加えて、反射神経が求められるアクションとなっているものの、相手の攻撃パターンはキチンと決まっているものも多いので、
ゲームプレイを繰り返していけば、確実にダンジョンの先まで進めるようになってくるようなつくりなのも良い。
通常戦闘曲やボス戦(エグゼでいうところのナビ戦)のBGMがカッコ良いのも◎。特にボス戦BGMの一つであるUnbreakableはゲームを知らない(興味がない)とも一度聞くことをお勧めする。

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Unrailed!

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4人で力を合わせて線路をリアルタイムでつなぎ合わせて列車を駅まで持っていこう!というコンセプトの2DCoopアクション。

斧とピッケルで木と石を伐採して線路をリアルタイムで生成しつつ、線路を敷く道を切り開き、時折発生する列車火事にはバケツで水をぶっかけて鎮火させ、最終的に電車を脱線させることなく駅まで線路を繋ぐことがプレイヤー達の目標となる。

オーソドックスで可愛げのあるポクセルアート風味のグラフィックとは裏腹に、ゲームの内容はカイジの強制労働もビックリのとてもワチャワチャした協力ゲームとなっている。

「やべえ線路足りねえ!素材持ってきてくれ!」「おい岩山と湖どっちに線路通すんだ?!」「ちょっ邪ッ!魔!通れねえ!!道は最低人間2人通れるよう広く作ってくれ!」「あ゛あ゛あ゛列車燃え始めた!バケツどこやった?!居場所誰か知ってない?!」「線路をS字にすんな無駄でしょーが!!」「線路!!足りねえ゛!!!」

といった具合の阿鼻叫喚が聞こえてくること間違いなし。4人でVC繋いでやるとすごく面白い。

 

 

Scythe

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1920年代の架空のヨーロッパに「メック」と呼ばれる二足歩行兵器が開発され、それを基に各国との戦争を繰り広げて自勢力を勝利に導く、といった感じのターン制SFボードゲーム
自国の資源をどう効率よく確保していくかを考えつつ、如何に他プレイヤーを出し抜く(あるいは、他プレイヤーと衝突せずに資源確保する)かを考えるのはかなり楽しい。
相手が今持っているリソースはほぼすべて確認可能であるため、慣れてくれば来るほど相手の動きの予測の精度が上がり、戦闘での駆け引きも上手くなっていくため、上達の楽しさもある。
ランダム要素は少なめで、実力8割、運2割で勝負が決まるといった具合。最初は難しいが、腕の上達が明確にわかるタイプのゲーム。
4人全員初見だと1プレイ2時間弱、慣れていても1時間はかかる骨太なボードゲームだが、
PCスペックは低くても楽しめるので年末半日どっしりと友達と通話しながらやれる人は、是非ともやって欲しい。

 

Armello

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部族の英雄として、闇に侵された暴君が支配する宮殿に攻撃をかけ、アルメロという大陸の王になるために4人で競争する、ターン制ファンタジーボードゲーム

各プレイヤーにはそれぞれ固有のクエスト(特定のマスへ向かえ、といった類のモノ)が設定され、毎ターン(キャラクターのステータスに応じた枚数分)カードが配布される。
アイテムを使ってキャラの装備を整え、他人を妨害し、クエストを達成し、自分のステータスを底上げしながら王の打倒のために盤上を駆けまわることになるのだが、
配られるカードもクエストの目的地もすべてランダムで決まり、同じマスにキャラを進めることで発生する他人との戦闘もほぼすべてサイコロで決まるため、運要素が少し強い。

だがこの運要素がこのゲームでは良い味付けになっており、毎試合違った展開が繰り広げられるキーになっている。

「君に恨みはないけど俺のクエストの目標地点の最短ルートに君がいるから死んでもらうね♡」
「いい装備は来るんだけどサイコロの出目が糞過ぎて戦闘勝てねえんだけど!!」
「おいアイツだけ誰とも戦わずに一人でクエスト消化してるぞ!潰そうぜ!」

といった具合に運に振り回され協力敵対抜け駆けが当たり前のように発生するのがこのゲームの面白さであり、通話でワイワイしながらやるのがとても面白い。
それでいて完全な運ゲーというわけではなく、「自他の運を利用したうえで正しい選択をすることで確実に相手を出し抜ける」というバランスになっているのが素晴らしい。

実力5割、運5割で勝負が決まるといった具合。Scythe同様4人全員初見だと1プレイ2時間弱、慣れていても1時間はかかる骨太なボードゲームだが、
Scytheと比較すると管理するリソースは少なく覚えやすいうえに、運要素が絡みやすいので初心者でも気軽にできるのはこちらだろう。
こちらもPCスペックは低くても楽しめるので年末半日どっしりと友達と通話しながらやれる人は、是非ともやって欲しい。

 

Among Us

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貴方達は宇宙船の中に閉じ込められた。船を修理するためにみんなで力を合わせて頑張ろう!・・・というだけではもちろんなく、
その「貴方達」の中のうち何人かが人を食うクリーチャー(人狼)であり、船を直しつつ人狼を船外に追放して殺す、というSF人狼ゲーム。

プレイヤーたちは「人間側」と「人狼側」に最初にランダムに振り分けられる。
人間側は宇宙船内に散りばめられた船の修理タスクをこなして、宇宙船を直すことが目標であり、
人狼側は修理タスクを行うフリをして、人間を全員食いつくすことが目標である。

船の中央、全プレイヤーのスタート地点には「会議招集」のボタンがあり、そのボタンを誰かが押すと全員がスタート地点に集められ、
「誰か一人に投票し、一番多く票が集まったプレイヤーを船外に追放(ゲームから除外)する」という除外投票を行うことが出来る。

人狼側は人間に近づけば一撃で殺すことが出来るのだが、殺した相手の死体はその場に残る上に、上記の会議で票を集められたら殺されてしまうので、
「如何にバレない様に人を殺し、他人に罪を擦り付けるか」を考えなければならない。
一方人間側は、複数人で行動すれば問題ないように思えるが、それだと船の修理が間に合わなくなるので、どうしても少数で別れる場面が出てくる。
そこで人狼に食われないよう立ち回りつつ、更には自分が人狼であると疑われないような立ち回りが必要になる。

このゲームの良いところは、死体が残る等の状況証拠によってその人の無実が明らかとしやすい部分であり、気の弱い人や口下手な初心者が人間側になっても、
「最初のうちは2,3人にくっついていって、修理の手伝いをする」という動きをしているだけで(そのくっついていった人たちが人狼でなければ)、
「俺たちなんも怪しい行動してないよ!」と、一緒に無罪を主張でき、一方的に狩られることがあまりないことだ。

プレイの最低人数が5人と多いものの、人狼初心者にはお勧めのゲームである。人を集められるのなら、是非ともやってみてほしい。

 

 

 

③人を選びそうなタイトル

ものによっては辛辣なコメントを書いているけれど、面白さはあるものばかりなので、PVは見てもいいかも。

Outward

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中世ヨーロッパにファンタジーを足したような世界である「オーライ」という世界の一般人として生まれた主人公を操作し、一人の人間として冒険していくRPG


上述のように難易度が凄まじく高い。プレイヤーはあくまで「一般人」であるため特別な力は何も持っておらず、定期的に食べ物と飲み物と睡眠を摂取する必要が有り、荷物は無限に持てるわけではない。
寒い地域に薄い服装で行けば凍えるし、熱い地域に重装備で行けば暑さでぶっ倒れる。
2体以上の敵に出くわすと慣れてなければ雑魚相手でも殺されるし、殺されたら所有アイテムはその場で落としてしまう。盗賊に殺されるとすべて奪われるうえに牢屋に放り込まれるという鬼畜っぷり。
だがこれらはすべて、「プレイヤースキル」と「ゲームに対する知識」を正しく得ることで、乗り越えられる良いバランスを保っている。
日持ちのする食べ物と飲み物を必ず携行する。野宿しても安全な場所にキャンプを作っておく。敵を見つけたら複数体相手取らないようおびき出したり、魔法で奇襲をかけて一気に数を減らす。
万が一死んでしまった時のために街には予備の装備を残しておく、敵の行動パターンを正しく理解し、攻撃の隙を見計らう・・・。
こういった「プレイヤースキル」と「ゲームに対する知識」を積み重ねた末に、未踏の場所に足を踏み入れたり、敵を打ち倒したりしたときの達成感がとても良い。
ハードなスルメゲーを楽しみたい人には是非ともオススメできる。

 

英雄伝説 創の軌跡

www.falcom.co.jp

軌跡シリーズ最新作でありコンシューマ10作目、シリーズの終点へ向けて動き出していく物語。
過去作9本分(1作クリア所要時間約60時間)の伏線やキャラクターや設定がてんこ盛りというある種のお祭りゲー。
僕は第1作目から全作品をやっていたのでとても楽しめたが、裏を返すと全作品をやっていなかったら楽しめなかったと思う。
それくらい、過去作をやっていること前提の作りになっていた。過去作をやっていない人は絶対に買わないほうが良い。

 

レジェンド・オブ・ルーンテラ

playruneterra.com


リーグオブレジェンド(LoL)の世界観やキャラ設定を題材としたカードゲーム。
相手のリアクションに対して呪文の打ち消しが出来る等、デジタルカードゲームとしては珍しい作りをしていながら、
その他オリジナル要素もふんだんに盛り込んだカードゲームとなっている。
LoLを知らない僕でも世界観を含めて楽しめたので、興味がある人はやっても良いかも。

 

グラブルVS

versus.granbluefantasy.jp

スマホゲーム「グランブルーファンタジー」を2D格ゲーとして別ゲー化したもの。
ギルティギアシリーズなどを手掛けているアークシステムワークス社がキチンと作ってくれたおかげかゲームの出来は結構良い。
クソ長いコンボを覚えないと勝ち目0、というゲームではなく、「どう動いたら負けやすいか」を勉強して、その動きをしなければボロ負けはしなくなるバランスになってる。
スマホ本家をやっているが、格ゲーをやったことが無いという人であってもチュートリアルやある程度の練習をすれば楽しめるような土壌が整っているので、興味があれば買ってもいいかもしれない。
余談だが、参戦キャラ全員に専用BGMが用意されており、どれもキャラのイメージを投影しており出来が素晴らしい。サントラだけ買うのもアリだろう。

 

聖剣伝説3ToM

store.steampowered.com


スーパーファミコン版ソフト「聖剣伝説3」を、ストーリーやセリフすべてを忠実に再現したままフルリメイクしたもの。
忠実に再現してくれているので、リメイク元をやっている人からするととても懐かしい気分に浸りながら楽しむことが出来るが、
裏を返すと25年前のゲームのストーリーをそのまま弄らず持ってきているので、相応にシナリオやテキストが荒いままとなっている。
昔のゲーム特有のシナリオの粗さを気にせず楽しめるならオススメだろう。

 

VALORANT

playvalorant.com


リーグオブレジェンドでおなじみのRiot Gamesが作成した5vs5のチームタクティカルFPS
覚えることやセオリーが凄まじく多いうえに、3分ほどの試合を13本先取したほうが勝ちという、1マッチの長さが中々ネック。
面白さはあったが、敷居が高いゲームと感じた。

 

CODE VEIN

www.code-vein.com


ダークソウルを簡単に、かつ装備とかを少なくした+キャラをバンナムパワーでどエッチ&どイケメンにした感じのゲーム。

 
ソウルシリーズ未経験の人は楽しめるかもしれないが、僕は武器や防具の少なさや歯応えの無さが目立ってあまり楽しめなかった。
キャラビジュアルは素晴らしい。

 

あつまれ どうぶつの森

www.nintendo.co.jp


無人島生活を楽しむスローライフゲーム。まったりするのが好きか否かでどれくらいハマるかが分かれる。

 

テイルズ オブ クレストリア

crestoria.tales-ch.jp


完全新作ストーリーで描かれるスマホ版のテイルズシリーズ。
シナリオは比較的しっかり作られてはいるがメインの一つである戦闘が単調であり、飽きが来やすい。
加えてメインキャラクター達はSRで配布されるものの、秘奥義が撃てるのはガチャ限のSSRバージョンのみであるため、
SSRを引けないとメインキャラたちを使う気になれないのがマイナスポイント。

Fallguys

store.steampowered.com


ポォーゥ

 

Craftopia

store.steampowered.com


色んな要素が詰め込まれて可能性を感じるゲームだが、アーリーアクセスなので荒い部分がたくさんある。
何年か放置したら買いかもしれない、そんなゲーム。メインストーリー的なものがまだないらしいので、今はやらなくて良いと思う。

 

 

総評

 

①と②にカテゴライズしているゲームは全部オススメで、この中から好きなゲームを2,3プレイすれば100時間なんてあっという間だとおもいます。

結局どれが面白いの?!って人はソロゲーなら十三機兵防衛圏、原神、One Step From Eden、マルチゲーならArmello、Unrailed!が特にオススメです。

 サイバーパンクとライザはまだクリアできてないのでレビュー対象から除外しました。どっちもかなり良さげなので買いましょう

終わりに

コロナで皆大変な思いをしてると思いますが、ゲームってのは結構いい娯楽になります。

1人でじっくりやってももちろん良いですし、友達とオンラインでワイワイ騒いでやるのも凄く良いです。ゲームは時として癒しにも、友達と話が出来るきっかけを作ってくれる大切なアイテムにもなってくれます。

この記事を見て、年末年始の楽しみが増えた人がいれば幸いです。

次の記事はベイリーフ君です。お楽しみに!

メトロイドヴァニア + ローグライクの見事な融合 - DeadCells プレイレビュー

 

 現在Steamで発売中の2D"ローグヴァニア"ゲームである「DeadCells 」のプレイレビューを記載する。

www.youtube.com

 

DeadCellsは、タイトルにも記載されている通り、2Dのダンジョン探索ゲームのジャンルである「メトロイドヴァニア」というジャンルに、育成(キャラビルド)要素を加えた、「ローグヴァニア」を自称している2Dアクションゲームである。

 

(ほぼ)装備なしの状態でダンジョンに潜り、ダンジョンを探索しながら装備とお金をかき集め進んでいき、最深部を目指す。一度でも死んだら装備とお金は(一部を覗いて)ロスト、また初めからやり直し・・・という中々ハードなプレイサイクルとなっている。

 

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薄暗い牢屋からスタート。目の前には「前回の自分」が残したお金が残っている。

ゲームを開始すると、目の前に転がっている初期装備だけを携え、無数の敵や宝箱のあふれたダンジョンへと旅立っていく。

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道中に「いかにも」という感じの宝箱を発見。開けるのがわくわくする。

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こちらは呪いの宝箱。中身は中々のお宝装備が入っている場合もあるのだが、開けると・・・?

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怪しい店主が経営しているショップ。店主を殴ったら敵対するとかは無い。

 

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上にいるのが「エリートエネミー」という通常のエネミーの上位種。強敵である分、倒すと特別なアイテムをドロップする。

 

道中、敵を倒しながら進んでいくと、装備だけでなく、「スクロール」と呼ばれる強化アイテムを拾うことが出来る。これがいわゆる「レベル」に近いものになっており、取得するとHPに加え、3つの特性のうち一つを伸ばすことが出来る。

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左から大まかに「物理」「魔法、飛び道具」「特殊」といったところ。今回は初期装備が「暴虐」系なので、「暴虐」を伸ばす。

このアップグレードシステムと装備の種類がこのゲームのキモとなっている。途中で強い装備を見つけても、自分のビルドとは外れた種類の装備だと十全な能力は発揮できず、逆に自分のビルドに沿った装備ならば、ある程度能力値が低くとも戦力になる。そういった取捨選択が都度発生するのがこのゲームの特徴だ。

 

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ボス戦前の最終ビルド。爆弾2種類でスリップダメージを与えつつ、チャンスを見つけ次第クロスボウで凍らせ背後を取ってクリティカル連打・・・と言った感じのビルドだ。

 雑魚を蹴散らし、拾ったアイテムに一喜一憂しながらダンジョンを潜っていくと、途中でボスと遭遇する。ボスとは正面切っての戦いとなるため、道中で有効なビルドがボスでは役に立たない、ということもザラにあり、これがさらにビルドを悩ませるタネとなっている。

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最初に出会うボス「コンシェルジュ」。それまでの敵とは違い、火力と耐久力抜群の強敵となる。

総評すると、「スピード感あふれる2Dメトロイドヴァニア+ローグライク」と言って何ら申し分のない作品となっている。

 

自分の腕が上がれば上がるほどクールな動きが可能なアクション性に加え、その場で拾った装備やスキルを吟味する楽しさ、そしてそれが見事にハマり、敵をなぎ倒せるようになった時の爽快感はかなりのものだ。

 

一方で、冒頭の動画にある通り、ゲームスピードが中々に速いため、アクションにある程度慣れていないと、最初のうちは死にまくってしまうことになり得る。しかしこの点に関しては、ゲーム中に集めたアイテムを利用することで、冒険が便利になるアイテムをアンロックできるので、ある程度は緩和されるので安心してほしい。

 

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道中で拾える「セル」を使って様々な機能をアンロックしてくれるお爺さん。常備できる回復アイテムをアンロックすると、探索がグッと楽になる。


テンポの良い2Dアクションゲーを探している人ならば、間違いなくお勧めできる作品といえるだろう。