メトロイドヴァニア + ローグライクの見事な融合 - DeadCells プレイレビュー

 

 現在Steamで発売中の2D"ローグヴァニア"ゲームである「DeadCells 」のプレイレビューを記載する。

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DeadCellsは、タイトルにも記載されている通り、2Dのダンジョン探索ゲームのジャンルである「メトロイドヴァニア」というジャンルに、育成(キャラビルド)要素を加えた、「ローグヴァニア」を自称している2Dアクションゲームである。

 

(ほぼ)装備なしの状態でダンジョンに潜り、ダンジョンを探索しながら装備とお金をかき集め進んでいき、最深部を目指す。一度でも死んだら装備とお金は(一部を覗いて)ロスト、また初めからやり直し・・・という中々ハードなプレイサイクルとなっている。

 

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薄暗い牢屋からスタート。目の前には「前回の自分」が残したお金が残っている。

ゲームを開始すると、目の前に転がっている初期装備だけを携え、無数の敵や宝箱のあふれたダンジョンへと旅立っていく。

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道中に「いかにも」という感じの宝箱を発見。開けるのがわくわくする。

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こちらは呪いの宝箱。中身は中々のお宝装備が入っている場合もあるのだが、開けると・・・?

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怪しい店主が経営しているショップ。店主を殴ったら敵対するとかは無い。

 

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上にいるのが「エリートエネミー」という通常のエネミーの上位種。強敵である分、倒すと特別なアイテムをドロップする。

 

道中、敵を倒しながら進んでいくと、装備だけでなく、「スクロール」と呼ばれる強化アイテムを拾うことが出来る。これがいわゆる「レベル」に近いものになっており、取得するとHPに加え、3つの特性のうち一つを伸ばすことが出来る。

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左から大まかに「物理」「魔法、飛び道具」「特殊」といったところ。今回は初期装備が「暴虐」系なので、「暴虐」を伸ばす。

このアップグレードシステムと装備の種類がこのゲームのキモとなっている。途中で強い装備を見つけても、自分のビルドとは外れた種類の装備だと十全な能力は発揮できず、逆に自分のビルドに沿った装備ならば、ある程度能力値が低くとも戦力になる。そういった取捨選択が都度発生するのがこのゲームの特徴だ。

 

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ボス戦前の最終ビルド。爆弾2種類でスリップダメージを与えつつ、チャンスを見つけ次第クロスボウで凍らせ背後を取ってクリティカル連打・・・と言った感じのビルドだ。

 雑魚を蹴散らし、拾ったアイテムに一喜一憂しながらダンジョンを潜っていくと、途中でボスと遭遇する。ボスとは正面切っての戦いとなるため、道中で有効なビルドがボスでは役に立たない、ということもザラにあり、これがさらにビルドを悩ませるタネとなっている。

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最初に出会うボス「コンシェルジュ」。それまでの敵とは違い、火力と耐久力抜群の強敵となる。

総評すると、「スピード感あふれる2Dメトロイドヴァニア+ローグライク」と言って何ら申し分のない作品となっている。

 

自分の腕が上がれば上がるほどクールな動きが可能なアクション性に加え、その場で拾った装備やスキルを吟味する楽しさ、そしてそれが見事にハマり、敵をなぎ倒せるようになった時の爽快感はかなりのものだ。

 

一方で、冒頭の動画にある通り、ゲームスピードが中々に速いため、アクションにある程度慣れていないと、最初のうちは死にまくってしまうことになり得る。しかしこの点に関しては、ゲーム中に集めたアイテムを利用することで、冒険が便利になるアイテムをアンロックできるので、ある程度は緩和されるので安心してほしい。

 

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道中で拾える「セル」を使って様々な機能をアンロックしてくれるお爺さん。常備できる回復アイテムをアンロックすると、探索がグッと楽になる。


テンポの良い2Dアクションゲーを探している人ならば、間違いなくお勧めできる作品といえるだろう。